愛されることが怖い「 愛され恐怖症」を理解して克服する内観

愛されることに安心できない辛さ

抱えている人へ

 

愛されるのは嬉しいはずなのに・・・
  • 大切に扱われると、申し訳ない感覚になる
  • 自分が愛されるに値しないと感じて落ち込む
  • 好意や信頼を向けられると、強迫感に襲われる
  • 喜ぶことをセーブして、傷つくダメージを軽減したくなる
  • 相手に自分の感情や要望をぶつけて、安心させてくれるか審査する

「愛され恐怖症」とも言われるこの感覚。恋愛関係に限らず、他者から親切にされたり信頼を寄せられること自体が苦しく感じる人も。実は、多くの人が悩んでいる心理的葛藤です。

人間の本能的として「愛を感じたい」という欲求は存在する。

しかし、
愛を感じたときに
「安心する感覚」が伴っていない。

これが苦しさの原因です。

 

愛され恐怖症の根本的な克服は
「安心して、安心していい」

心からそう思えること。

この記事は、愛され恐怖症を感じている人が、自分の中に安心感を育て、恐怖感を和らげるヒントを書いています。

 

▼こちらもオススメ
LINK:内観ってスピリチュアルなの?

 

愛されるのが不安・怖い、その理由は?

愛され恐怖症の理由を知ることは、克服の第一歩となります。しかし、ざっくりとした理解ではなく、「自分ならではの理由」を把握することで「恐怖」が癒され始めます

自分ならではの「愛され恐怖症の理由・原因」を把握するヒントとして
内面(自分の心の中で起きていること)的な理由と、外側から受けた影響を内観してみるのがお勧め。

複数掛け合わされていることも多いです。

内面的な理由の例

  • 自分に対する定義づけをしている: 自分は愛される価値がないだろう。だって実際そうだし。という感覚

  • 依存への恐れ:相手に依存してしまいそう。自分を見失わないか不安

  • 親密さへの不安:自分をさらけ出すのが怖い。

 

外側から受けた影響の例

  • 過去の傷:過去に体験した辛い出来事を繰り返さないか不安
  • 失望される不安:相手の理想や期待に応えなければなかったらどうしよう
  • 「愛」の解釈:「愛される=束縛・支配」「愛される=条件付き」という解釈がある

 

クライアントさんの例

人に好意を向けられると気が重くなる。これは、「幼少期、母が厳しく過干渉だったからだ」と思っていました。でも、今のパートナーは優しいし、私のことを尊重してくれる人です。それなのに、心が重くなるのはナゼ・・・

過去の傷を自覚するたびに「この傷をどうやって克服すればいいの?」とわからなくなっていました。

 

 

自分ならではの理由を把握する

内観 愛され恐怖症

一般的に言われている愛され恐怖症の理由・原因を知ることで、克服のヒントになります。しかし、それでも気持ちがザワツク場合は、「あなただけならではの理由」を理解することが大切です。

どんな感情に襲われているか、どんな瞬間に怖さのスイッチは入るかなど把握してみましょう。

自分に何が起きているかわかればわかるほど、癒しのプロセスが進みます。

クライアントさんの例

ザワザワする感覚、不安が押し寄せてくる感覚を優しく内観して、ほっとしました。

特に、自分が好意的に感じている相手程、「間違ったら怒られる」「自分は冷笑される存在だ」と思って警戒していたことに気づきました。

他にも、心の中のブラックボックスに色んな感情を詰め込んでる感覚。どれが一つ触れると、崩れてしまいそうで気を張ってました。

 

自分ならではの理由を把握するには
俯瞰(ふかん)力が不可欠です。

俯瞰とは、自分の心の動きに意識の焦点を当てて観察するという意味です。

苦しい感情に没入せずに距離感をもって
思いやりを向ける温かい姿勢で観察する。

この俯瞰力をが身に着くと、大きな感情が和らいだり、襲われにくくなります

 

▼俯瞰力を高めるヒント
LINK:自分に優しくなる力を育てる

▼スピリチュアルへのプチ依存に注意
LINK:内観ってスピリチュアルなの?

 

愛され恐怖症を癒すには

①感情と向き合う安心感を育てる

怖さや、不安、罪悪感など、心の中にため込んでいるネガティブな感情に向き合うことが怖いと感じることもありますよね。これは、誰しも感じる自然なものです。

愛され恐怖症の克服の一番の近道は、自分自身に温かく寄り添う力を育てること

▼自分と向き合う時のポイント
LINK:自分と向き合う「やり方」よりも「在り方」で変わる

 

②感情を観察して心の状態を把握する

「愛を感じる時の不快感」

この心の反応に、「この感情って、どんなニュアンスかな?」と優しく耳を傾けたことはありますか?

例えば、「愛されるのが怖いってどういう感覚だろう」と自問自答してみる。人によって答えは様々です。

「追い込まれる感覚、責められる感覚」と感じている人、「崖っぷちを歩くようなギリギリの感覚で怖い」という表現になる人もいるかもしれません。

紙に書き出して可視化すると、脳が理解しやすくなります。また、書き出したものを数時間後に眺めてみると、心の余裕ができて俯瞰しやすい場合もあります。

 

③自己理解を深める

①と②を繰り返しながら、可能であれば心の奥に入っていくような内観をしてみてください。

恐怖や不安だけでなく、その奥に隠れていた緊張や、無自覚の怒り、恨み、自己否定など、心の奥にある未消化な感情を発見するかもしれません。

気づいていなかった無自覚の感情や葛藤を発見すると、脳が「無自覚状態から自覚状態」となります。自覚状態になったものから癒しのプロセスが進んでいきます。

よくある誤解

  1. 過去の辛い記憶や感情を再燃させる➡嫌な気持ちになる
  2. 記憶の存在を俯瞰する➡感情が消化に向かう

このふたつの違いがわからず、1を繰り返して苦しくなってしまう場合があります。2を出来るようになることがポイントです。

LINK:向き合い方がわかったら、感覚が変わるほどスッキリした

 

④「癒え」に至る

自己理解が深まると、傷が和らぐような気づきに出会ったり、過去が過去に帰還するような癒しに触れたりして、徐々に愛される感覚への抵抗が和らぎます。

自分の内面を把握し、理解を深めて癒しに至ると、不自然にカラ元気を取り繕わなくても、心の温度感を感じながら嬉しい時に安心して笑えるようになります。

こうした心を癒す取り組みは、例えセラピストと一緒に進めたとしても、自分が自分を温かいまなざしで見てあげたい、わかってあげたい、救い出して守ってあげたいという想いがエンジンとなります。

だからこそ、自分を見て、わかってあげることは、着実な自己信頼感を形成します。

それは、心のなかに自分で在れる「安心力」が育つということです。

 

ご紹介した内容は、当店の内観セラピーでお一人お一人のお話を聞きながら調整して進めているものです。

LINK:内観セラピーの効果 (オンライン可)

 

愛され恐怖を内観をしたご感想

警戒して心を開けない、ガッカリされる不安で関係を深めるのを避けてしまう

内観する女性自分の好意や想いを踏みにじられる時の悲しみや恥ずかしさ。この感情が辛過ぎて手放すどころか、認めることすらできず、笑顔で過ごしていました。内観を学び始めて自分の中にある痛みが少しずつ柔らかくなり、自分の本当の気持ちに寄り添えるようになりました。

承認欲求が強いのに、自分を出すのが怖い。褒められても「真に受けてはいけない」と思って受け取れない。喜んだら馬鹿にされるかもと不安になるけど、本当はもっと喜びたい。嬉しいのに相手を疑ってしまう自分が嫌だし、傷つくのが怖くて相手の真意を確かめたくなる自分も情けない。人に相談も出来ず、子どもの頃からずっと解決できない課題でした。

今は自分から心を開くチャレンジしたいと思えることが嬉しいです。まだまだ引っ込む癖はあるけど、柔らかい気持ちで関わりたい人と関わって、この喜びを受け取れるようになってきました。自分も嬉しいし、相手も喜んでくれるのが嬉しいです。

クライアント様の声

 

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