せっかく良い問いかけをしていても、内観が深まらないことがあります。
こんなご相談を頂きました。
内観のやり方はわかってるけど、なんかできてる気がしない。
ワークシートに書いてある質問集を使ったら「なるほど!」という発見が沢山あって、気づいてなかった気持ちに色々気づけたのに、実生活で仕事で活かせない。モヤモヤも全然スッキリしてないんです。
これは、質問集そのものが良くないわけではありません。
もしかすると
■型にはめ過ぎて、リアルな心の動きをキャッチしてない
■「知識」で誘導してしまって、解決のカギを見逃してる
■内面の事実と、現実で起きている事実、どちらか一方しか重視してない
となっていませんか?
例えば、テンプレートで自問自答して「怒り」が心の中にあると気づいた場合。
感情の存在に気づくスッキリ感は得られますよね。
そのときに、
気づくだけで消化される場合と、そうでない場合があります。
ただ気づくだけでは消化されない場合、掘り下げることを一旦止めて、感情の性質に合わせたアプローチが必要なこともあります。
感情は「感じ終える」ことで消化される働きがありますが、心の傷が深い場合は、急いで感じ過ぎないようにすることが回復の近道になる場合も。
「怒り」と限らず、思考レベルでの分析や整理はできて、「なるほど」「ああ、そういうことか」とは思えても、無意識のレベルで「感じると危険」という学習が定着していることがあるため
質問集やテンプレートでは手が届かない感じている場合は、あなたが感じているモヤモヤをより細やかにくみ取りながら内観すると、もう一歩深い気づきに出会えるかもしれません。
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