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内観セラピスト設楽紀子(したらのりこ)

内観セラピスト

設楽紀子(したらのりこ)

1982年12月生まれ

 

劣等感を抱えた子供時代

私は小学4年生の時「大人になっても、今のような毎日なのかな」そう思ってゾッとしたことがありました。テレビドラマの中にいたOLさんが電卓を打つ姿。お昼休みにみんなでご飯を食べるシーン。

学校が好きじゃなかった私には、大嫌いな算数の授業と気が重い班行動と重なって見えたのです。何気ない日常の1コマですが、当時の恐怖心が妙に強烈で職業選びに大きく影響しました。

今は心のサポートをするお仕事をしていますが、最初の職業はネイリスト。当サロンTrueFaceも、始めた当初はネイルサロンをやるための起業だったんです。ネイル活動の始まりは19歳。当時は、まだネイルサロンが少ない時代。専門学校に通いながら卒業後の不安でいっぱいでした。

田舎者で世間知らずな私は、ある日路上に座り込み、通りすがりの人の身の上話を聞きながら自分のネイルを買ってもらったり、突然無謀な飛び込み営業をしたり・・・今思うと非常識なことばかりやってました。それでも、夢に向かって進もうとする姿は、おそらく端から見ると、自信と希望に満ちた若者の姿だったと思います。

ところが実際の私の心の内は、劣等感と不安のカタマリ。恐怖心を打ち消したい衝動が自分をアクティブに動かしていました。

ありがたいことに、作品を置いてくれるお店、場所を貸してくれた美容室、アルバイトをさせてくれたネイルサロン、イベント会場、お客様との出会いなど、多くの機会に恵まれました。中でも、ネイルの恩師との出会いは大きな刺激・学びとなり、コンテストに出場していた時期もありました。

路上ネイリストから開業へ

コンテストは札幌、関東、関西といくつか出場し、ご指導のおかげで賞もいくつかいただきました。最前線で活躍してる人達のスピード感、作品と向き合う濃密さ、凄いと言われている人たちの凄まじい才能と努力。コンテストを通して見えた景色は変えようのない財産となりました。

一方私は、心身ともに(実力も)限界を感じて、一度全てをストップさせたい衝動にかられネイルをやめようと決意。しばらく休息期間を経て抑うつ状態から少し元気になってきた頃開業したのがTrueFaceです。

私はどんな店にしたいんだろう。振り返るとそれまで出会ったお客様との思い出は、打ち明け話が多く「のりちゃん、若いのになんで、そんなにわかってくれるの?」と驚かれ笑いながら涙する方もいてくれたことが嬉しかったなぁと思いました。

私自身も、劣等感、不安、恐怖、孤独感・・・言語化できないような心の荷物を抱えて生きてきたから、お客様の心の景色にご本人にしかわかり得ない苦み(ニガミ)があることは知っていました。その、言葉で言いようのない想いを一人で抱え込んでいるなら、横にそっと毛布を置きたかった。話してくれるなら、わかりたかった。深いところに寄り添いたかった。シンプルに、それだけでした。

誰にでも抱えている想いはあります。その中には、重い荷物もある。無くなりようのないその荷物が肩に食い込んで、ミシミシ痛いことを自分が一番わかってる。だからこそ、心の荷物があることを安心して話せる・重い荷物を安心しておろせる、そんな「素に戻れる場所」として名付けたサロン名が「TrueFace」です。お陰様で、少しずつ、ご紹介だけで予約が埋まるサロンへと成長して行きました。

不思議な体験と価値観の変化

気づけば、あっという間に10周年。(2020年で15周年を迎えました)10周年を迎えらる時、大きな心境の変化がありました。

「10年サロンを続けてこれたんだから、私も結構頑張ってるよな。もしかすると、自分を認めてもいいのかも・・・」人生で初めて、自然体なまま心からそう思えた瞬間だったかもしれません。

長い間、苦しい葛藤を手放せず蓋をするしかなかった。蓋をしたその荷物を抱えたままで、どうにかこうにか進んでる(と思いたい)。そんな心境でここまで来たけど、自分のサロンが10周年という節目を迎え、その感動を与えてくれた、これまでのお客様方の存在が自分の背中を押してくれているような気持ちになったんです。

「これからは、自分を認めながら進む自分になりたい…それがどういう姿なのかは想像つかないけど、そうなったらいいなぁ…」漠然とそんな希望を抱いて、半年後、きっかけを探しに習い事の旅に出たのでのす。

すると、帰り道の飛行機の中で、突然不思議体験をしたのです。ほんの一瞬の出来事でしたが自分の生き方を問われる声が聴こえたのです。あまりの驚きで全く意味が分からず気が動転しながらも、その一瞬の中には多くの情報があり、価値観が変化する大きな気づきとなりました。その体験は良くも悪くも衝撃が大きく自身を問い続ける日々がはじまり、急激な変化に頭が追い付かない期間を経て、徐々に生きづらさもゆるんで行きました。

 

自分を生きる喜びを伝える

あの声が聴こえてからしばらくの間は、それまで避けていたスピリチュアルなことに強い関心がわき、色んな講座・セッションなども受けました。そして、2017年に出会ったゼロリセットセルフノウイングというセルフケアのメソッドを伝えていらっしゃる沖縄のセラピストで僧侶の中川角司さんに出会い衝撃的な感銘を受けました。

中川さんの受講生の皆様への温かく丁寧な姿、程よい距離感がある心地よさ、わかりやすくい言葉で「自分を否定しなくてもいいんだ」「もっと自分の気持を丁寧に扱っていいんだ」ということを教わり涙が溢れました。

ネガティブの存在を良くないもの、否定すべきものと思い込んで自分を責めていた私は、マイナス思考がわく自分を許してもいいと思えるようになりました。それはつまり、自然体な自分に○をつけるということです。

こうして、お客様と分かち合った時間・サロンの節目・様々な体験と学びに加え、それらを咀嚼し、実践の中で新たに生まれた気づき・学び・探求が、TrueFaceの独自性として構築されていきました。そうやって改めて自分が大切にしているものを実感すると、TrueFaceと名付けたあの頃の気持ちに繋がっています。今はネイリストから内観セラピストという肩書に変更し、個人のお客様や企業様からお声がけをいただいて「本来の自分を生きる喜び、心の向き合い方」を伝えています。

 

温かい内観ライフ

カウンセラーやセラピスト(という他人)がどれほど思いを寄せてたとしても、人様に対して人生の答えを与えられるわけではありません。でも、心の構造を感覚的に実感することが出来た時、驚くほどカラマリがほどけていきます。

ところが、本当の解決はカラマリをほどくことじゃなかったんです。ほどくだけじゃ、また、からまるから。悩みの根本解決は、悩みの必要性を心が実感・納得し、それを超えた景色を思い出すことです。一般的に、それを「気づき」といいますよね。

偶発的なものだけでなく、誰もが自らの意志で気づきを促す問いを立てることができます。責めずに、追い込まずに、軽やかに。

私たちは、本来の自分を思い出して、わかってなかったとわかったとき、自然と深い喜び、力を取り戻します。「あぁ、これが私だ。そうだった。」という温かなフィット感。自然体で、謙虚さと感謝が湧くありのままの自分です。その反対で、本来の自分からズレると悩みが生まれます。

私たちはつい、その不快感や違和感を埋めようとして「不快な私」は放置したまま、快を得られる何かを自分の外に探しに出かけてます。それは、あたり前のことだけど、私たちが本当に欲しがっている快は「不快な私」の奥が教えてくれる。

不快感に耐えたり、嫌な気持ちにならなくても、不快が生まれる前の心の景色=本来の自分を思い出しましょう。気づかないほど当たり前にそれを思い出す力を持っているのです。私がお客様にすることは、既に皆さんが持っている内観力や気づきの力を引き出して、ご自身の力や温かさを実感納得していただくことです。その時間は温かくて楽しい、心の旅。

最後に。

自分の中のどんな自分も否定しないこと。ネガティブな気持ちと、責めずに向き合える豊かさを実感しよう。TrueFaceは派手な手ごたえや短絡的なモチベーションアップではなく、丁寧で現実的な心の取り組みを大切にしています。共鳴される方は、ぜひ、ご自身に柔らかな目線を向けて魂とのフィット感を感じる日々をお過ごしください。そして、温かく感動的な内観ライフを楽しみましょう。

 

最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。

 

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