この記事はこんな人にオススメ
- 過干渉な親に育てられた
- 親の期待に通りにするしかなかった
心のことを学んで自分と向き合い始めたら・・・
- 相手の機嫌には敏感だけど、自分の気持はわからないことに気づいた
- もっと自分自身の「人生の主人公」になってもいいと分かった
- もっと自由に生きたいけど、いきなり荒野に放り出されるような不安がわいて心細くなる
内観して自分を癒してあげたいけど・・・
- 内観すると辛くなる
- 過去の自分から卒業したいのに、過去の傷が足かせになる
親や他人の想いを優先して大人になった人は、自分の感情や考えを「間違っているもの」「否定すべきもの」という感覚が心や体の記憶としてしみ込んでいることがあります。自分の心を軽くしたくて内観しても、知らぬ間に
- こう考えた方がイイ
- こう思っても無駄だ
- どんな考えが正しいのか など
「正しさ」に縛られた内観になってしまいがち。それでは本当にほどきたい心のコワバリがゆるむどころか、かえってこわばってもおかしくありません。
この記事では「正しさに縛られる内観」が「温かく自分をわかってあげる内観」になるヒントを書いています。
ネガティブな心の反応の扱い方。内観はここをスキルアップさせていきます。
他者優位ではなく、「ありのままの自然体な自分で在ることに安心できる」。そんな感覚を増やしていきましょう。
ネガティブ感情「わくんだから、しょうがない」
内観すると
- 実際に起きた出来事と、それに伴うネガティブな感情
- 頭の中で広がる回想・連想・想像と、それに伴うネガティブ感情
どちらも出てきますよね。
ネガティブ感情は「不快」なものですが、悪者ではありません。わいてしまうんだから、しょうがない。でも、
感情、感覚を尊重してもらえずに大人になった場合「どうせわかってもらえない」「こんなふうに思う私が間違ってるんだろう」「じゃあ思ってないことにしなきゃ」と諦めるしかなかった人が多いでしょう。
でも。内観するときは、その反対をやります。
思ったことは「思った」と認めてOK
感じたことは「感じた」と認めてOK
だってこう思っちゃったんだもん。だってこう感じるんだもん。でOKなんです。
内観中は、自分だけの心の動きに着目して、「この感情がわいたね」とわかってあげましょう。
感情の蓋を癒す
私達は自分自身を守ったり、相手を傷つけないように、感情に蓋をする場合があります。蓋自体は悪者ではありません。でも蓋が強度な場合は、心の風通しが滞ります。内観の最中も、内観できなくさせる反応が起こることもあります。
例
- 感情を俯瞰する感覚がわからない。
- 気持ちが沈むのが怖いくて、弱気な自分を軽視する
- 怒りに気づくのが怖くて、穏やかな自分を巨大化させたくなる
- 自分の感情なのか、他人の目を気にした思考なのかわからなくなる
- 心の知識やスピリチュアルな意味を盾にして自分自身から目をそらす
強度な感情の蓋は過去の自分の生存戦略として形成され、今もなお働き続けてくれているような状態です。
感情の蓋を癒すには、感情に蓋してることに気づくことが第一歩。そして、過去の自分にとっては蓋を強化する必要があったことを理解してあげましょう。
感情の蓋が強くて、自分を癒したいのに思うような手ごたえを実感できないと歯がゆいものです。その歯がゆさにねぎらいの姿勢を持ちながら内観しなければ、知らぬ間に「何をどう考えて処理すれば心がスッキリするのか」という思考が回って、つい正しさを求める内観になり、やがて内観すること自体に縛られてしまいがち。
安心感を育てながら自分軸を形成するには、温かいスタンスでネガティブな反応を俯瞰できるようになることが最重要です。
温かいスタンスで俯瞰することに慣れてきたら、感情の背景を掘り下げていきましょう。掘り下げをしている最中にも、感情の蓋によって掘り下げが進まなくなる時が多々あります。その場合も焦らず、その時々の状態を丁寧に認めてわかってあげてください。
この丁寧さの必要性は、文章では表現しきれません。ご興味ある方は実感していただけたら嬉しいです。ご興味ある方は内観プログラムの内容をチェックしてみてください(内容はこちら)。
過干渉の親に育てられたクライアント様の声
親に対しての怒りが爆発してしまいそうで怖かったけど、その不安をくみ取ってもらえたとき「ずっと誰かにわかって欲しかったんだな」と本心を認めることが出来ました。
心配性な親だけど悪気があったわけじゃない、自分の親は毒親というほどじゃない、だから悩みと向き合って親のせいにしてしまう自分に罪悪感がありました。こういう気持ちがずっとあったのに、言葉に出来る程整理がついたのは内観を学んでから。今は、自分自身の気持ちも優しく優先しながら、親とも良好な関係です。
LINK 内観ノートをやって嫌な気分になる/こんな時はSTOP
実践したクライアント様の声
- 観たいところをやっと観れてスッキリした
- 私以上に私の気持ちをくみ取ってもらえて面白かった。
- 手放せなかったモヤモヤの手放し方がわかった。
- 細かい気持ちも一緒に観てもらえてドンピシャなところがわかった。
- 何に苦しんでたかわかって安心した。生きづらさを癒せる感覚をつかんだ。
- 人に話すのが苦手な私でも、話が通じる、意味が伝わることに安心した。
- 本音に気づいた。肩の力が抜けて、温かい感覚。感謝が溢れた。
- ダメだと思ってたことを、愛おしいと感じるようになった。
- 自分の大事な気持ちがハッキリわかった。仕事への意識が変わった。
- 喜びを受けとる許可を出せた。
- 「自分軸で生きてる感」が濃くなった。
おすすめの記事
早期回復への焦りを理解する
愛着障害、アダルトチルドレン、過去のトラウマなど、心の傷が深い場合、回復意欲は必要なのですが早期回復を急ぐあまり内観にならないことがあります。
早くラクになりたい。という気持ちがわくこと自体は大切にしながらも、焦りや不安を丁寧に消化して一歩一歩進んで行く感覚を育てましょう。
内観すると奇跡のような変化が起こることもありますが、私は地味で着実な小さな変化こそ心の安心軸となり、何より自分自身を支えてくれます。
- 内観の基本的なやり方
- 効果にやるポイント
を書いています。
まずは
- 繊細で思慮深い
- 気にし過ぎといわれて苦しくなる
- 納得できないと前に進めない
この3つに心当たりがある人へ。
内観ノート=心の中を言語化
- 物事に対してどう感じるか、どう捉えるか、どんな行動、言動をするか
- 心の中で観ている景色、発想、連想
これらはすべて、自分独自のオリジナルな心の動きです。
「普通はこう思うでしょ」「他の人だってみんな私と同じように言ってるもん!」と自分の考えや感情を主張したくなることもあります。でも、心の動き方って驚くほど人それぞれ違うもの。
まずは、内観したい悩み・モヤモヤ・違和感を書き出してみましょう。
心の反応・例
LINEの返信がそっけなかった。怒ってるのかな。私、なんか怒らせるようなこと言った?なんか感じ悪くない?いや、私が何か見落としてるのかも・・・
➡私は相手のLINEの返信に対して「怒ってるのかな」と心配してる
SNSで上手くいってる人の投稿を見た。どうしよう、私は出来てない。羨ましいわけじゃないのにモヤモヤする。私は私でいいはずなのに・・・
➡私は上手くいってる友人の姿と自分を比べて焦りがわいてる
「私は○○に対して○○と感じてる(思ってる)」と具体的に整理して言語化すると分かりやすいですね。
次は、もう少し具体的に絞り込んでみましょう。
それってどんな感情?
書き出した心の反応を俯瞰(ふかん)して、どんな感情になっているか具体的に書き出してみましょう。
心の反応・例
私は相手のLINEの返信に対して「怒ってるのかな」と心配してる
➡感情/不安、焦り、ビクビク(警戒・恐怖)、罪悪感、苛立ち
➡特に焦り、ビクビク
私は上手くいってる友人の姿と自分を比べて焦りがわいてる
➡感情/驚き、焦り、不安、自己嫌悪、恥、劣等感、悔しさ、怒り、悲しみ、孤独感
➡特に不安、劣等感
掘り下げのコツ
何にモヤモヤしているのか、どんな感情なのか整理をつけてから掘り下げるのがコツです。漠然としたモヤモヤ状態のまま掘り下げをしても思考が混ざりすぎて効果がありません。ある程度整理されてから掘り下げましょう。
※流れはあくまでも一例です