こんな気持ち、ありませんか?
内観したけど・・・
- 本当にこれであってるのかな?
- 何でうまく掘り下げられないんだろう・・・
- いつも同じところで行き詰まってしまう
- こんなに頑張ってるのに、なんで変わらないんだろう
- 他の人はもっと簡単に出来てるのかな・・・?
- これ以上内観しても意味ないんじゃないかな・・・
この記事では、基本的な内観のやり方と、気づきを深める質問力について書いています。
まずは基本のき。内観のやり方・ながれ
1悩みやモヤモヤを言語化(書き出す)
悩むきっかけとなった出来事を書き出す
悩んでる心境を書き出す
例
私、怒らせるようなこと言ったかな。やっぱり自分の意見は言わない方が良かったのかな。
傷つけちゃったかも。
まだ何も言われてないのに、気にし過ぎちゃう・・・。どうしよう…。
不安、怖い、焦り、罪悪感
書き出して言語化することで、自分の気持ちや考えが整理され、内観の第一歩が踏み出せます。
2自分に質問をして感情の背景を掘り下げる
書き出した悩み、そう感じている自分に自問自答を繰り返します。
基本となる質問
例
湧き上がる感情=心の反応に対して
●どうしてそう思うのだろう?
●どうしてそう感じるのだろう? と自問自答する
悩み・モヤモヤを抱えている自分に対して
●何を求めていたんだろう?
●何が嫌だったんだろう?
●どうしたいんだろう? など、心の重さが消化されない要因が何か自問自答する
3感じてみる
身体や心がどんな反応しているか、わき上がる感覚に意識を向けて感じてみましょう。
4気づきに至る
1~3のプロセスを繰り返すことで、内側から湧き上がるように気づきが起きます。
- 気づいていなかった自分の真実に触れてハッとする
- 許されるような安堵感や、心がほぐれるような温かさが内側に広がる
- ずっと探していた答えに出会ったような感覚で感動する など
気づきによって様々な変容を実感します
- 心の奥に残っていた重さが軽くなる
- 自分を責めなくなり、自分自身との繋がりが深まる
- 本来持っている才能や素質を発揮しやすくなる など
やり方がわかっても、ノートに書き出すと進まない・・・
いざ内観ノートを開いても以下のような状況で止まってしまうこと、ありませんか?
- 何に着目して、どう掘り下げればよいのかわからなくなる
- 現実に起きてほしくないことを想像してしまい、気持ちが沈む(頭がグルグルする)
- 内観中に不快な感情がわいてしまい、内観に集中できない
- 本音・建て前・他者の考え方・他人の目が混ざり合って、自分の気持がわからなくなる
- 内観することで過去のトラウマ・嫌な感情・期待外れの自分に触れてしまわないか怖くなってしまう
深い気づきにたどり着く効果的な内観は、自問自答を繰り返して、無意識領域に触れたときに内側から湧き上がるようなハッとする感覚を得ます。
しかし、途中で思考が混ざったり、過去のトラウマの影響で自問自答ができなくなるなど、自分に質問を投げかけようとしても内観が進まなくなることが多々あります。
このブレーキ感は、誰にでも起こります。自分が意識して内観を止めてしまうこともあれば、無自覚にブレーキがかかることもあります。このブレーキは悪いものではありません。
※ブレーキに関する詳細は内観プログラムの中でお伝えしています。理解が深まることで自然とブレーキがゆるむ感覚を体得できます。
※この記事では一般的な言葉として広い意味でのトラウマをさします(もう体験したくないような辛い気持ち全般)。病院でトラウマの診断をされている方は、自己判断で過去の記憶を掘り下げないようご注意ください。
内観を深めるコツは質問力
内観を進めるには、心の状態をくみ取ったり、感情の固まりとなってる部分を分解しながら掘り下げる【質問力】が鍵となります。
気になるのは、どんな質問をするのか。まずは前述の【基本となる質問】でOK。それ以外は応用部分です。自分の心の状態に合わせる必要があるので、テンプレートに当てはめるように質問の引き出しを増やしても、自分ならではの心の機微や細やかな部分をカバーしきれません。
質問力をあげるポイントは、内観中に起こるブレーキ感=内観を進まなくさせる要因に気づく力を育てること。何を質問するかより、質問が生まれる感覚を育てることが質問力を上げる本質です。
よくある「内観を進まなくさせる要因」がありますのでご紹介します。内観するときの参考にしてみてください。
内観を進まなくさせる要因とは
内観を進まなくさせる要因は「自分の全ての能力」です。
例えば
- 前向きな人は、プラス思考がはたらいてネガティブな感情から意識がそれやすい
- 行動力がある人は、行動力で抱えている問題を好転させる力を発揮して、現状の心の声を後回しにしやすい
- こだわりが強い人は、こだわりからズレる不快感によって自分を多角的に観察しにくい
- 優しい人は、他者の事情に意識を向けて自分の心の声を抑えやすい など
自分の長所でもあり大事な部分なのですが、内観中のブレーキ要因となって【心と向き合うことに集中できなくさせる意識状態】になることが多々あります。
こうした「意識のズレ感」に気づけるようになると、自然と内観の質・精度(質問力も)格段にUPしておもしろいですよ。
ネガティブな感情を避けて、一時的に前向きな気分になる。スッキリしてるわけではなく、消化されないままため込んでしまう
「こうなりたい」という未来の願望に意識を向けて、「そのために何をするか」と思考を働かせる。現状の心の声を聞き逃して悩みの本質に気づけないまま、一時的な感情で一喜一憂を繰り返してしまう
その他
- なにに焦点をあわせるのか感覚的にピンとこない
- 整理がつかない思考で頭がグルグルする
- 過去の記憶がよみがえりしんどくなる
- 高ぶった気持ちにのまれてしまう
- どれが自分の本音かわからなくなる など
自分との繋がりが深まる内観をしよう
「内観を進まなくさせる要因」に気づいたら、再度自分に意識を向けます。感情・思考、どんな主観を持っているなど、心の反応を観察しましょう。
なかでも、ネガティブな感情を観るのが重要です。
荒々しい感情やクヨクヨした感情(腹立つ、嫉妬、悲しい、イジケ等々)こそ内観ポイント。
表には出さないような正直な叫びも、遠慮なく書き出して「こう感じてるな~」と把握しましょう。
いい子な仮面や、冷静で大人な仮面も、一旦横に置いてみて。案外おもしろくなってスラスラかけるかもしれません。
実際に内観してみて、まだ心の奥に何か残っている感覚があるときは、セルフの限界かもしれません。
内観のつまずきポイントは、人それぞれ異なります。そして、その解決策が簡単には見つからないこともあります。理由は、内観での「つまづきポイント」やその解決の糸口は、一般的なやり方や本、ネットの情報だけではカバーしきれない、個々の仕組みによるものだからです。
自分独自の心の仕組みを理解して内観すると、表面的な気づきに留まらず、深い癒し・自己理解が訪れます。
自分の心の仕組みを理解して、内観のつまづきポイントを突破するサポートを受けたい方はこちらで内容をチェックしてみてください。
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