特に深刻な悩みがあるわけではないのに、不安や怖さが付きまとう、心から安心する日がないと感じている人へ。この記事では、漠然とした不安との闘いから、心の平穏を取り戻す内観法についてお話しています。
不安への理解が内なる安心感を引き出す
私達はネガティブな感情がわくと、それを振り払うように感情から目をそらしてしまいがちです。つかみどころのない重~い感情を根っこから手放す一歩を踏み出すには、こうした俯瞰(ふかん)の視点に慣れるところから始まります。
漠然と感じている不安感に意識を向けるとどんな感覚になりますか?「私って今、この位の不安を感じていたんだな」と把握し受け止める俯瞰(ふかん)のコツをつかむと、感情を実感して重い感覚ではなく軽い感覚になる、この違いが分ります。
自分の気持ちがわからない感覚
安心を求めてはいるものの、自分が求めているものの正体は一体何なのか、どうなれば安心するのか、よくわからない、なんて経験ありませんか?
こうした、あやふやな感覚は意外とよくあることで、悩みも願望も明確でないないからこそ、不安の無限ループを繰り返しやすくなります。
この状態では仮に人から「大丈夫だよ」「心配し過ぎだよ」「気にしなくていいよ」と励まされてもそうは思えず、心の中でモヤモヤの放し飼い状態になってしまうこともありますよね。
漠然と不安になる理由
いつも不安でスッキリしない理由は人によって様々。ひとつの起因とも限りません。大まかな共通項としては、心の土台の部分で安心安全感が希薄であり、体は強張っている状態と言えます。
じゃあ、それをゆるめればいいのか、っていうと・・・確かにそうなんですが、単にゆるめればいいっていうものでない場合もあります。
例えば、悩みごとはないけど、不安が複数連動し合っている場合。その核心部分を発見してスッキリ軽くなることもあるし、思いがけず根深い心のシコリに触れバランスを崩したり、辛さが長期化・複雑化、心の閉鎖になってしまう人もいます。
だからこそ、自分ならではの雑に心を扱わずに、丁寧な寄り添いが大切です。
不安を手放して心からの安心を得るには
心と身体の仕組みや自分独自の不安を理解し、不確実性を受けいれる心のホームを育てましょう。そして、これまで感じていた不安感情にも何らかの必要性があって作動した心理システムなのだと気づ理解することも大切です。気づきの積み重ねは、心の平穏とどっしりした安定感となります。
漠然とした不安を内観したお客様の声
- 悩みなんてない!困ってなんかいない!と思いたくて強がっていた自分に気づきました。強がる自分に寄り添えたのは初めて。自己否定に気づくほど、許されるような安心感と素直になっても大丈夫な安心感が湧きました。
- やっと整理がついてスッキリ。自分の気持ちってわかってるようでわかってないんですね。内観を学んで自分と仲良しになれた。
- 今までは我慢して頑張る、我慢しないと相手に優しくできなかった。内観を学んだら自分にも他人にも優しくできるようになりました。本音に気づくって本当に大切だと実感してます。
心の奥の本音に触れたお客様は、ほとんどの方が「この感覚は初めて」「強くてあったかい感覚」と口をそろえて驚かれます。
私達は自分の心を整える暇もなく日常に追われてしまいがちですが、深刻なトラブルがないうちに心と対峙するって素晴らしいと思いませんか?そして、漠然とした不安をゆるめてあげましょう。それはとても豊かな時間となります。