心配だし不安だし、辛そうで心が痛む。
自分にできる対応の仕方を知りたい。
そんなあなたへ
この記事の内容は
- 極度の緊張、困惑、恐怖を感じている様子
- 頭が働かない、整理がつかず言葉につまる様子
- 気力がダウンして鬱っぽく、ふさぎこむ様子
の状態の方への寄り添いについて書いています。
結論から言うと、状況に個人差があるため、行為として「こうした方がいい」という具体的アドバイスは書けません。しかし、
性格や解釈の問題として捉えるのではなく、心と身体の状態として少しでも知的理解があることが、お互いにとって有効なことだと思います。また、そばにいる人が、非言語で表れる反応をキャッチできると、ご本人とのコミュニケーションがとりやすくなります。コミュニケーションがとれると、尊重もしてあげられるのでお互いの辛さもちょっと楽になると思います。
※この記事は心身の状態を診断する内容ではありません。
- 極度の緊張、困惑、恐怖を感じている様子
- 頭が働かない、整理がつかず言葉につまる様子
- 気力がダウンして鬱っぽく、ふさぎこむ様子
こうした状態のときは、普段よりも心身ともに敏感なことが多く、あらゆる出来事が刺激となりストレスを感じやすい状態です。案配は個人差があり波もあります。
あらゆる刺激とは
普段は気にならない日常音、色、表情、声、他人の言葉など❮外からの刺激❯や
体調の変化、感情、思考・発想、夢など❮内的な刺激❯など
元々持ってる感性・体質と掛け合わされて敏感になります。
日常会話で例を挙げると
- 突然話しかけられる
- 励まされ背中をさすられる
- 事実確認の質問をされる
など、
- 突然のこと、予測してないこと
- 期待にこたえられそうにないもの
- 思考を整理する必要があること
などは普段のスピードで対応できないため
周囲の配慮や好意による関わりだとしても、それが刺激となってスペースを失うような不安・恐怖・緊張になり得るんですね。
というのも
これはご本人の自覚の有無とは関係なく、私達の身体機能がそうしているからです。私たちは極度のストレスorストレスの蓄積で「もう限界・・・」という状態になると、体の生存本能としてエネルギーの使い方が変化します(そのままダウンし続けるという意味ではないですよ)。
気持ちは動きたいと思っていても体が言うこと聞いてくれない、頭は頑張りたいと思っていても気力がついてきてくれないという状態。刺激から距離を取って、充電にエネルギーを注ぐようなイメージです。
脳が新しい情報を取り入れることを優先してない時は、予測してないことや変化に対応できず、抵抗する態度やムードになりやすいため、普段とは違う非言語的な表現になり「一気にふさぎ込む様子」「地雷を踏んだかのような興奮状態(時に攻撃性)」となる場合もあります。
大切な方がこうした状況で、どう接したら良いかわからない時の心構えとしては
- 否定的な解釈をし過ぎず、状況把握に意識を向ける(本人には、わからせようとするのではなく周りが理解しようとしていることが伝わる方が重要です)
- 本人の心のスペース確保を可能な範囲で手伝う(会話のスピードや、行動についてなど干渉される焦りに繋がります)
- どんな状態でも見守っていることを伝える(本人は頑張りたくても頑張れない無力感、罪悪感、孤独感を抱くことがあります)
色々書きましたが、周囲のサポートが必要でもあるし、その一方でサポートする側のサポートも必須です。どんなに優しい気持ちで寄り添っても、感情をぶつけられたり拒否されるようなことがあると傷つくし疲れもたまってしまいます。
こうした前提をふまえた上で、敢えていくつか寄り添う時の配慮例を書いてみました。(適切かどうかは人によって個人差があります)
例えば···
- 会話や、体をさするなど、触れあう際には相手のスピード感を尊重する
- 突然の変化(刺激)を減らすために会話に予告を入れる
例:「背中に触れてもいい?」「珈琲のみたいから珈琲買ってくるね」
「ここは安全だ」と感じるような交流は❮繋がりを感じる神経❯が動きやすく、この神経は心と身体のバランスを調整する手助けをしてくれます。
実際は、どんな意識で関わるかが前提にあり「その場に応じて臨機応変にするしかない」ので、この記事が全然当てはまらないことも多いですが、状況理解のヒントとなれば嬉しいです。
最後に。
私達の心と身体は【頑張って元気づけようとする➡他者の意思で動かそうとする】よりも、【スペース確保➡余裕がうまれる➡ご本人の心身の力が自ら動きだす】というながれがあります。少しの変化だとしても、気合で動くのと違って、ご本人の自信にもつながるし、強く大きな変容です。
もしも、この記事を「大切な人のために私に何が出来るだろう」というお気持ちで読んくれているとすれば、そうしたお気持ちがあること自体が何よりの温もりであり、何にもかえられない最強のサポートです。
通院や服薬中の方も「その状態(その自分)を批判しない意識」で過ごすことは大切だと思います。
この記事は、私自身が過去に超緊急状態でこうした情報を探しまくった経験があり、何かお役に立てればと思い書きました。なかなか知りたい情報にたどり着けずヤキモキしたり、不安の中でサポートされている方もいらっしゃると思います。一人で抱え込まず、サポーターにもサポーターをつけて寄り添いの輪で在ることを願っています。