この記事は、自分で内観する時や自分で心と向き合う時の注意点について書いています。
※注意喚起が苦しくなる方は読まないでくださいね。
苦しい感情は扱い方が大事
怒り、悲しみ、恐怖、孤独・・・私達人間は自覚している以上に沢山の感情を心や体に溜め込んでいるといわれています。
今悩んでいることや考え事など、一時的に湧いた感情を消化するには、その感情を俯瞰して受容できる(わかってあげる)と気分が落ち着きます。これは認知(客観的に把握・自覚している状態)したことで鎮静化する感情の仕組みです。
この鎮静化した状態は感情の根っこまでは見ていない状態で、根っこからスッキリしたい場合は感情の背景にある心理状態を理解する必要があります。
その時に、例えば
- 長年生きづらさを抱えてきた
- 漠然とした不安や緊張が消えない
- ショッキングな体験、病気、事件、事故、災害の深い傷がある
- 我慢や辛抱をしながら忍耐強く生きてきた
- 刺激に敏感な体質で人とのつながりが怖い
などが当てはまる場合は
- 抑圧し蓋をしてきた感情が大きい
- その感情に紐づいた別の感情も多い
- それらに癒着した記憶・エピソードの強化(認知の歪み)
- そこに加えてきた情報・意味づけの強化(バイアスなど)
となっている場合があり、これらが複雑に絡まってることがあります。そのため、状況に応じた触れ方や向き合い・寄り添い・アプローチが必要です。この記事では
不用意な状態で
- 過去の苦しい感情を掘り起こす
- イメージ力を使って辛い感情やイメージ映像に没頭する
- 嫌な記憶に何度もアクセスしようとする
はリスクがあるということをお伝えしたいのです。
具体的にどんなリスクがあるかというと
- 心身の不調・疲弊・不眠・思考癖の複雑化
- 自己制御が難しくなる
- トラウマ強化・再活性・トラウマ化
など。
必ず危険という話ではありませんが、安全な触れ方・表出の仕方、あんばいはお一人お一人、状況によって、日によっても異なるため明確なボーダーラインはありません。このような理由から
上に書いたような条件が揃っている場合は
- マンツーマンサポートorグループワーク(や自助会)などセラピストのサポートがある環境で始める
- セルフでやるやり方・(形式や行為レベルだけでなく)やり方の意味・原理を学んでから取り組む
- ビジネス系・自己実現系の取り組みをメンタルケアとして取り入れ過ぎない(目的の違いを理解する)
ことを大切にしていただきたいと思います。
心のケアって、効果的な方法は数えきれないほどあります。手法はなんであれ、方法論や結果論で「あれがいい、これがいい」と書かれてる情報は沢山あるけれど、どの手法が効くか効かないかは「一時的な一致」又はその連続に過ぎません。理解・自己受容・意思選択・安全感の構築に向かうことを大事にしましょう。
私がこうして自分の考えを書くことで誰かの手法やお勧めしているものを批判しているような解釈をされたら悲しいし、出来れば誤解無く伝わったら嬉しいです。しかしそれよりも、
ご縁を頂いた人や、私の活動を必要としてくださる方に安心安全感を大事にした心の取り組み方や心に対する寄り添いの在り方をお伝えしたいのでこれを書いています。
さいごに。「自分がどう思うか、どう感じるかを大切にしよう。」そんなお気持ちがあれば、何を選ぼうが、やろうが結局はそれが最善だとおもうので、この記事のことも過剰に鵜呑みにせず共鳴した分だけ受け取っていただければ幸いです。