この記事はこんな時にオススメ
- 心が軽くなったのに、あと一歩のすっきり感が得られない
- セラピー・ヒーリング・エネルギーワークで苦しみが消えても別の苦しみが次々出てくる
- 前に進みたいのに腰が上がらない
- 変わりたいと願っているのに心が納得できない
- 過去のトラウマ感情が手放せず苦しい
長年の悩み・生きづらさ・トラウマを軽くしても、思うような変化を実感できない方は、過去の記憶を再生して、不安や恐怖を保持してる場合があります。この記事は、不安や恐怖を発動させることによって、安全保障がない方向には進まなくて済むよう無意識の危険信号を出してる状態を解説しています。心当たりがある方は内観の参考にしてみてください。
不快さの必要性を理解しよう
過去の記憶、不安、恐怖が湧くとき、その不快さの必要性を理解すると過剰な記憶再生が減り、不安・恐怖の感情もわきにくくなります。不快さの必要性とは「これからもずっとその不快さを我慢するしかない」という意味ではありません。
ここで言う不快さの必要性とは、例えば人間という生き物としての危機回避システムを作動させること、生命維持をするために省エネモードを作動させることなど様々なことを意味します。具体的な内容は人によって・場合によって異なります。
過去の体験で受けた刺激・衝撃が強い場合、心に取り組んでもなかなか変化しないことがあります。その歯がゆさで焦ってしまうこともあるでしょう。思い出したくない嫌な記憶、苦痛を早く消したいのに焦りや緊張感でラクになる状態から遠ざかってしまうのはクライアントご本人にとってもセラピストにとっても不本意ですよね。
まずは、早く消したい心の反応を「良くないもの」と解釈している認識を改めましょう。その反応の必要性を理解しないままだと、いくら苦悩の解放に取り組んでも効果が薄く、一時的な対処にしかなりません。(一時的な対処も必要です。)
ラクになったのに、また苦しくなる
次は、「そうは言っても・・・。」の場合をお伝えします。楽になっても次々嫌な記憶・想いが出てきてキリがないような状態になる場合は、過去辛い状況に遭ったときに作動した危険に対応する身体システムの影響かもしれません。心理的なカウンセリングやセラピーを施しても体の記憶がリセットされず再生されているような状態です。
この場合、心理的な理解納得だけでは不十分で体の緊張をやわらげる必要があります。しかし、体の緊張は単に固くなった筋肉をほぐせば解決するというものではありません。心と身体の実体感が伴って安心安全(ゆるみ)の感覚を思い出す必要があります。
ところが、安心安全を思い出すということは、一瞬でも「危険じゃない状態」に戻ることを意味するため、「再度危険な目に遭う」という記憶情報が強く作動するということでもあります。こうして安心=危険という対極の状態が癒着状態となっており、これが心のケアに取り組んでも変化しない、ラクになっても次々出てきてキリがなくなる原因です。
このとき、何から取り組めばよいかは、1人1人異なりますので講座やセッションの中でお伝えしていますが、内観以外の取り組みが必要な場合もありますので、別のアプローチをご紹介する場合もあります。
地味でも変化してることを知る
強いトラウマは、こうした心の仕組みをまずは理解することで変化をスムーズにさせます。(知識ばかりで頭でっかちになってしまう場合は、仕組みの理解が浅いときや、手法に着目し過ぎてる場合に起こりがち。)
何度もカウンセリングやセラピー(その他心の取り組み)を受けてるのに、向き合っても向き合っても変化しないように感じると、絶望したくなってしまいますが、実際には一見変化していないように感じる時にも、地味で着実な変化が起きているものです。
手ごたえや、わかりやすい変化の実感はとても大切ですが、それを求めるがあまり焦り苛立ちとなり、場合によっては「どうせ変わらないんだ」という諦めの強化して益々ジレンマを抱えてしまいます。そういう自分の心情さえも丸ごとわかってあげる姿勢で内観しましょう。
安心感を育てる
世の中にはたくさんのカウンセリング・セラピー・ヒーリングが存在します。そのどれか一つの手法にこだわるのではなく、取り組む心の姿勢を大切にして、コツコツと自分に寄り添っていきましょう。ただ自己理解をしてあげようという願い・意識状態が取り組みの効果を上げます。
トラウマ反応が強く残っている場合、セッション後にラクになる➡また苦しさが出る➡気づいてまた楽になる➡また苦しさが出る・・・ということを繰り返しても、苦しさが出ることが重要な着目ポイントではなく、その振り子の揺らぎを自分がわかってあげる、労ってあげるたびに失っていた安心安全を育ているのだと予備知識として知っておきましょう☆こうして、振り子の動きが小さくなる体験値をコツコツ増やすと着実に自己信頼が構築されます。
注意したいのは「やっぱり元に戻るんだ」「やっぱり成長していないんだ」という焦りに惑わされて感情的に自分を責めたり、取り組み自体を否定非難すること。そんな気分になることさえも許しつつ、一生懸命取り組んでいる自分の姿勢をわかってあげてください。
自分への目覚めのスイッチは自分だけが持っています。自分と自分との対話を大切に。自分を否定しない勇気を使ってみてください。TrueFaceは温かい内観ライフを応援しています。