自分はHSPだと思う。
それはわかってるけど
「HSPだから仕方がないんだ」で片付けるのは、なんか違う気がする。
そんなあなたへ
こんなモヤモヤありませんか?
- 「HSPだから」と思えて自分自身を否定することが減った。でも、日常や仕事で感じる不便さは解決しない。
- HSPについて人に相談しても、極端に良く解釈をしているように感じて、自分が求めている納得とは違う気がする
- 自分の繊細さのせいで、物事を思うように進めないのが苦しい。
- 気質は受け入れながらも、冷静に自分を操縦できるようになりたい。
この記事は、HSPの人が「気質だから仕方がない」で終わらずに、もう一歩踏み込んで心と向き合う内観ヒントを書いています。
HSPの不便さを乗りこなすには
HSPの特徴と言えば「感じやすさ」。
味覚、聴覚、嗅覚、肌感覚などが敏感なことで、疲れやすい。
人の表情や感情、場の空気感なども感じやすい。
さらには、自分の中から湧き上がる感情や発想も豊かで内的な体験を感じやすい。
こうした、もともとの「感じやすさ」はありますが、実は変えられる部分もあります。
それは、「生まれつき」ではない「生きてきた中で敏感になった部分(後天的要因)」です。
HSPだからと思いきや、心の傷が原因だった
人生の中で体験したことや、情報として触れたものの影響を受けて脳は学習します。
「こういう時は、こうした方がいい。」「こういう時は、こうしない方がいい。」「これは、〇〇に違いない」と固定化した思考癖や感じ方を生み出します。
自分で意識していなくても、生存するため、危険に備えるため、不快を避けるため、自分を守るため、さまざまな働きが作動します。
特にHSPの場合は、感情のひだが多い分、「周りの人が気に留めないことでも、自分にとってはどうしても気になる」こと、ありますよね。もともと感じやすく気になりやすい特徴があるため、自然と「さらに敏感」になるのはよくあることです。
この敏感さによって、コミュニケーションにずれが生じたり、状況とミスマッチな不安がわきやすくなるのも自然なこと。HSP=先天的要因ではないものと掛け合わされた結果、生きづらさとなってしまいます。
HSPの気になりやすさ例
- ネガティブな想像やストーリーを膨らませて抜け出しにくい(空想に没頭)
- 納得いくまで探求したい(探求心)
- 音や他者の気配など物理的な外部刺激に反応して気を取られる(生理反応)
- 感情と思考の整理がつかない状態(反芻)
※これらを「傾向の強さ」と理解することが大切です。
心の傷のケアで過敏さが減る
子供の頃の環境や傷つき、大人になってからの心の傷をケアしていくと
- 人の声、表情、態度、空気感に対しての不安や警戒心が減る
- 人に伝わらなかった自分の感覚や表現が伝わりやすくなる
- 他者の理解は得られないものだと諦めていたことが理解されやすくなる
このような変化はめずらしくありません。
HSPはエネルギー消耗しやすい
HSPの気質を持っていると、外部刺激に反応しやすい分、刺激から守る働きにたくさんのエネルギーを使います。
知らず知らずのうちに、自分の内側より他者の感情や表情など外側の情報対処に追われてしまう。
結果的に、自分の意見や考えとなると「自分の気持ちがわからない」という状態になることもあります。
だからこそ、自分の内面と対話する静かな時間を持つことが大切。あなたの誠実さや優しさを、「あなたの自己理解のため」に使ってあげましょう。