内観を深めるポイントをご紹介します。
① 心の動きのガイドラインを知る
例えば、上司の不機嫌な顔を見て不安な気持ちがわいたとしましょう。
「上司が不機嫌な顔をした」というのは「出来事」です。それに対して湧き上がった「不安な気持ち」は感情ですね。
感情は、出来事に対して「どう感じているか」「どう捉えているか」「どう解釈しているか」などの信念・認知があります。
心の動きのガイドラインを知ることで、自分の心の動きを客観的に観察したり、自覚していなかった思い込み、自分を苦しませてしまう思考パターンに気づくことが出来ます。
② 悩みの本質を把握する
悩んでいる時は特に、状況を好転させることや、他者からどんな評価を受けるかに意識が向かいやすいものです。
しかし、内観中はその思考を一旦横に置いて、まずは心の観察を優先します。
「どんな感情を味わい、どんなニュアンスで辛さを味わっているのか」に注目し、「どんな心理状態になることを願っているのか」、悩みの本質を把握しましょう。
例
- 上司が今どんな気持ちなの想像がつかないことに不安を感じている
- 不安によって、上司の機嫌を取ろうと考えてしまう焦りを消化したい
- 自動反射的に他者の不機嫌に恐怖心がわき上がる感覚を和らげたい
- 「人の機嫌に振り回されることなく、自分の心を安定させたい」
- 「自分の心が安定している状態で、上司に対しても気遣いたい」
など
悩みの本質がクリアになることで、気持ちが整理されて心が軽くなったり、必要な心のケアを進めることが出来ます。
③ 知識を一旦横に置いて内観する
前述のとおり、内観するにあたって予備知識は必要ですが、知識にとらわれてしまうと心の声を聞くことから遠ざかってしまいます。
自然に湧き上がる着目点や問いを大切にして内観を進めると「気づき体験」に至りやすいです。
④ マインドフルネス状態で内観する
心と向き合うやり方を知っていても、いざ実践すると難しく感じることがあります。その要因のひとつとしてよくあるのが
「ただ感じる」「ただ見る」「ただわかってあげる」という意識状態がいまいちピンとこない、という状態です。
クライアント様の声
心を整えようと思って瞑想にチャレンジしたり、気持ちを整理しようと思って内観ノートを書いてみたり、色々やったけど、上手くできませんでした。
掘り下げをする前に、細かく悩みの整理をして、何に焦点を合わせて内観するのかわかったら「ただ感じる」が私にもできるようになりました。
この感覚を掴んでから、自然とセルフでも内観できるようになりました。
⑤ サポートを受けて内観の体感を深める
本やネットの情報を頼るだけでは、「自分の心」を深く見抜くことは難しいです。
どこにも書かれていない、自分の中にある独自の想いに着目して、どれだけ無意識の領域に気づけるかで内観の深さが変わります。そのために、サポートを受けながら内観を進めると、体感を深めることができます。
※当店のサポート内容はこちら
- 内観(ノート)のやり方。効果が出るコツは「自分への質問力」
- 内観ノートが上手くできない、内観効果を感じない3つの理由&ポイント
- 内観コラム・病院に行く程じゃない、カウンセリングは緊張する、という気持ち
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