生きづらさから解放されるには、いくつかのポイントがあります。この記事はポイントを3つ、そして私自身の体験談も交えて書いています。
生きづらさから抜け出すポイント①
「生きづらい感覚」に対しての間違った理解をやめる。
「感覚」は心と体の反応・反射です。プラス思考は良い、マイナス思考はダメ、といった判断が純粋な心と身体の反応をこわばらせて自分を苦しめてしまいます。
当店の内観講座では、こうした「実は自分を苦しませているもの」を手放すサポートをしていますが、そのために「判断していることに気づくこと」を大切にお伝えしています。なぜなら、判断をしていることを自覚することが難しいんですよね。だからこそ手放せず生きづらくなります。
自分を苦しめている判断に気づいて手放していきましょう☆
生きずらさから抜け出すポイント②
生きづらさの根っこと向き合う
長年生きづらさを抱えてきた人は、既に沢山の時間をかけて自分の心のことを考えているし学んできてる人も多いです。自分なりに内観して以前よりは生きやすくなったという方も多いでしょう。
それでもなお、生きづらさを感じているには理由があります。しかし、その理由、根本原因に注目する人は多くありません。なぜなら「気分が上がりそうなこと」を優先しやすいから。
生きづらくさせている根っこには【自己否定や自尊心の傷つき、怒りや寂しさなど目をそむけたくなるような心の重さ】や、【蓄積したストレスによるトラウマや過去の経験によるトラウマ】があることが多く、表面的なお楽しみや他者承認欲を満たすだけでは解決しないことがあります。
楽しいこと・嬉しいことをする、「生きづらさからの解放」に関しては深い傷の部分にアプローチしていく、この両方が必要です。
生きづらさから抜け出すポイント③
他力本願に気づき、自分軸を育てる
失った自信や湧き上がる不安を解消するために、自分の強みや才能を誰かに教えてもらいたくなる、なんてことありませんか?本でもネットでも何かの先生でも、出会った情報やアドバイスがヒントとなって、自己理解が深まったり気づきが起きることはよくあります。しかし、私の場合は、それだけは納得しきれない生きづらさを感じていました。
誰に何を言われても、心のどこかでは自分の答えは既に決まっているのに、怖くて自分の意思を堂々と持っていられず誰かに背中を押してほしかったんです。それなのに、そう思っていることには無自覚で「自分がどんな答えを持っているか」に注目するよりも「やっぱりそうだよね!そうだと思った!あーよかった!」と気分をあげてもらって心の穴埋めを外部に求めたり架空の自分軸を眺めてました。
「褒められると嬉しい、そうでないなら不安になるから聞きたくない」「褒められたらわかってもらえたと感じて自信がわく、そうでないなら分かってもらえてないと感じて嫌悪する(又は嫌われてないか不安になる)」という状態だった私ですが、もしもこの心境を他人に指摘されたら「そんな自分だと思いたくない」「ひどいこと言われてムカつく」となっていたように思います。そして「そうですよね~」と笑顔で誤魔化すのが精いっぱいじゃないかなぁ。それに、悲しくて落ち込んでしまいそう・・・。しかし、たまたま自然に気づいたことだったので自己嫌悪することもなく他力本願な自分の背景にある「強い不安を救ってあげたい」と心から思いました。
内観を学んで改めて自分を振り返ると、他力本願な傾向は随分若い頃からありました。自分は間違っているから自分以外の何者かを目指すことが成長だという大前提で生きていたのです。その一方で、自分の中から湧き上がる意思、感性、思想のようなものを完全に無視することも出来ず、気づいたら自分の気持ちがわからなくなってました。
そんなことはお構いなしに流れる日常に対応することでいっぱいいっぱいなループに入り込んでいました。
自分が生きている世界や関わる人が自分にとって安全か、どう感じどう解釈するかによって生きやすさは変わります。どう感じるか、どう解釈するかは心と身体の反射反応によるし、心と身体の反射反応は先天的なものと後天的なものが掛け合わされて変動します。
心と身体の仕組みに沿って自分の内面を探求すると、気づいていなかった自分の状態に気づき、苦しみの根本は癒されながら、本来持っている強みや充足のスイッチに気づくことが出来ます。自分で自分に気づくことは、理性で言い聞かせる表面的な励ましとは全く違う体験です。また、他者から与えていただくものとは別の納得感と安心感です。
生きづらさを感じている人が本当に欲しいものは何でしょうか。私は自分の生きづらさを振り返ると、この「納得」と「安心の実感」を渇望していました。その渇望に正直になれたからこそ、今があると感じます。自分で自分に気づきたい人、生きづらさを感じながら頑張っている自分を本当の意味で救い出し前に進みたい人は一緒に温かい内観をはじめましょう。