効果的な内観は「質問力」が肝。質問力を上げるために質問レパートリーを増やすという手もありますが、本質は「自然と質問が浮かんでくること」です。
内観ノートに気持ちを書き出すときは、「どう感じているか」という漠然としている感覚を「こう感じてるな」とキャッチして書きます。
普段気に留めてない心の動きに敏感に気づける程、質問力も内観効果もUPします。
周りの人は気にしないような細かいこと、傷つく必要がないのに傷ついてしまったことなども、自分の感覚を丁寧に扱ってOK。
内観は体得すると一生モノ。縛られていた思い込みに気づき解放されます。自分の奥から発動する愛に触れて感動することもありますよ😌✨
内観のやり方・基本の「き」
内観ノート=心の中を言語化
私達の感情や、心の中で観ている景色は自分独自のオリジナルな反応です。
「普通はこう思うでしょ」「他の人だってみんな私と同じように言ってるもん!」と自分の考えや感情を主張したくなることもありますが。実際は、心の動き方って驚くほど人それぞれ。
だからこそ、一般的な考えや、誰かの意見は横においてOK。
心の反応・例
LINEの返信がそっけなかった。怒ってるのかな。私、なんか怒らせるようなこと言った?なんか感じ悪くない???
SNSで上手くいってる人の投稿を見た。どうしよう、私は出来てない。羨ましいわけじゃないのにモヤモヤする。私は私でいいはずなのに・・・
「感覚」に意識を向けて、「私は○○に対して○○と感じてる(思ってる)」と具体的に言語化してみましょう。
次は、どこに注目して内観するかについて。
内観のやり方・ネガティブ反応に着目する
内観はネガティブな感情に着目します。
荒々しい感情やクヨクヨした感情(腹立つ、嫉妬、悲しい、イジケ等々)こそ内観ポイント。ネガティブな自分に嫌気がさす場合は、その自己嫌悪が内観ポイントです。
「こんなふうに思いたくないのに、思ってるなぁ~」と正直な感覚を認めて内観します😊。
正しい内観の「やり方」や「質問レパートリー」より大切なことは
どんな感情が内在していても、感覚を非難しないこと。心の反応に温かいスタンで向き合うこと。
「こんな弱い自分早く消さなきゃ願いが叶わない」「こんなダサい自分なわけない」と焦りが湧いたときは、その焦りを内観します。
内観ノートで嫌な気分になるとき
実際に内観ノートを開くと、ネガティブな心の声に着目できずに止まってしまうことがあります。
ネガティブなことを考えると、嫌なことを引き寄せそうで不安でした。自分にガッカリするのも怖かった。「こんなことばかり考えてるわけじゃないしなぁ。これが本音ってわけじゃないし・・・」と正直な気持ちから目をそらして、良いこと考えようとしてると気づきました。(クライアント様の声より)
注意点として、一旦ストップした方が良いケースもあるのでご紹介します。
例えば
- 嫌なことをしてきた相手や、嫌な感覚を思い出して息がつまる。荒くなる。血圧が上がる。
- 嫌な扉を開いてしまう恐怖感で頭が真っ白になる。怖くて不安に飲み込まれそうになる。脱力、血圧低下など
この状態は、度合いや状況に応じたアプローチが必要です。セルフでの場合はストップしましょう。
日常的な困り事でなく、長年ずっと引っかかってる「ホントの悩み」が重かった。気になってるけど、少しでもそのことを考えるだけ辛くなるので自分では内観できなかった・・・。自分の思い込みに気づくのも怖かった。このコントロールできない不安をくみ取ってもらえた安心と、小さな歩幅で私に合わせたサポートしてもらい、ちゃんと向き合える自信がついた。だからこそ良い変化が出来たんだと思う。(クライアント様の声より)
リアルな自分て意外と気づいてなかったんだと気づいた。一緒に伴走してもらって「そう、それ!」ていう自分感覚にフィットした言葉を引き出してもらったら、気づけた。「単純に”自分を責めない”だけじゃなくて、とことん丁寧なんだな」とすごく腑に落ちました。(クライアント様の声より)
では、ここから「掘り下げ」のおはなし。
感情の背景を掘り下げる
内観ノートに書き出した心の動きに対して
- どうしてこう感じたんだろう
- なぜこう解釈してるんだろう
と自己対話します。掘り下げの目的は
- どんな思い込みを持ってる可能性があるかな?
- 私ってどんな主観を持ってるのかな? など
無自覚の自分を自覚するため。表面的な思考感情整理でなく、本質に向かう掘り下げが必要です。
効果的な掘り下げ=質問力
心の絶妙な動きにマッチした自分への質問=掘り下げです。
- ポイント①感情的なまま解決の糸口を探そうとせずに、感覚に意識を向けて自分の状態をくみ取る
- ポイント②感情や思考がグルグルしている状態を整理してから掘り下げる
※この流れはあくまでも一例です
当店にお越しいただくクライアントさんの場合、質問力を引き出すために心の仕組みを学んで、二人三脚で内観し気づきを体得されます。
すると、言葉に入りきらない絶妙なニュアンスをキャッチする「感度」が上がります。内観が楽しくなるので自分でも内観が進みます。
次は、掘り下げる時の注意点について
内観の掘り下げはポジティブ誘導しなくてOK
コアな領域にたどり着く前に、ポジティブ思考に誘導してしまうことがあります。
ネガティブ感覚をないことにする(否認)例▼
ネガティブ感覚から目をそらす例▼
内観は無理にポジティブな思考に切り替えて誘導しなくてOK。誘導によって根本的な問題と向き合いきれずにモヤモヤが長引いてしまうことがあります。
よくある例
✓ 消化しきれない嫌な感情を発見しても、瞬時にスルーして解決策を考え始める。
✓ 不安や焦りが向上心の邪魔をするとおもって意識をそらして、表の感情は元気・裏の感情は常にモヤモヤという状態になる
次は、内観ノートのご質問で一番多いテーマ。
内観しても同じところで止まってしまう
ある程度掘り下げて「そっか、こう思い込んでいたな!」と腑に落ちてスッキリするならOK。
でも実際は、、、
と行き詰まること、ありませんか?
これは、まだまだ気づき切れない心の奥の本音がある状態です。
無自覚の価値観にとらわれていたり、自分の根幹を言語化しきれずに、心がうなずく気づきに至ってないということ。内観が深まる可能性が高いタイミングでもあります。
内観サポートの例
「もう本当に自分じゃ限界。だけど、この部分をちゃんと向き合える自分になって前に踏み出したい」と感じているクライアントさんと二人三脚で、
✓ 言われてみなければ気づかなかったけど、私もずっとそう思ってた
✓ 具体的に質問されたら、まさに私の気持ちはそれだった
✓ そういわれてみれば、この気持ちを大事にしてきた など
微妙な心の隙間に潜んでいる感覚にアクセスしていきます。
他人と違う言葉の景色、心の景色、独自の感性が詰まっています。ポイント・やり方はその場に応じて臨機応変に行います。
人に話すと「あなたらしく楽しめばいいんだよ」「自由になっていいんだよ」といって貰えるんだけど、自分の気持とは微妙に合わなくてモヤモヤしてた。細かい気持ちも一緒に観てもらえてドンピシャなところがわかった。やっと自分が何に困っていたのか自覚出来た。(クライアント様の声より)
人に見られたくなかった心の問題も、話が通じる、意味が伝わることに安心した。私の場合は「人に話しても本当に伝えたい世界観が通じない」「恵まれてるのに悩んでごめんなさい」「心細い」などの気持ちがあった。本音に気づいたら肩の力が抜けて、家族への感謝が溢れた。(クライアント様の声より)
私は、自分自身も繊細がこじらせてきたタイプ。一般的には、ネガティブな思考癖=「心のゴミ」「頭のゴミ」と表現されることもありますが、そんな言葉で表現したくない。
ポジティブもネガティブも表裏一体。ふたつで一つです。影い寄り添えば細部に宿る独自の光に気づけます。嫌な思い込みもコワバリも悪者にせず、「ありがとう。おつかれさま。」と言いたくなるような温かい終焉を迎える。そんな内観姿勢が好きです。
【内観テーマ・仕事】
「私なんてダメだ」という感覚が邪魔して殻を破り切れなかった。
ダメだと思ってた心の奥の荷物を、今は愛おしいと思えるようになった。自分の奥の大事な部分が言葉になると、その瞬間から意識が全然違います。やっと納得して自分に許可を出せました。
今までも大事なことは出来ていたと気づけたこもと嬉しかった。仕事でも感覚の変化、凄さを実感してます。(クライアント様の声より)
【内観テーマ・人間関係、人生観】
モヤモヤすると、ガッカリ➡自分責め(ひとり反省会)➡答え探しのループでした。内観ノートも苦手で出来なかった。
自分ではわかんない所や、私以上に私の気持ちをくみ取ってもらえて、手放せなかったモヤモヤの手放し方がわかってきました。今は、悩む時も軸が自分になりました。
内観を習って自分とのフィット感を細部まで大事するようになってから、「自分を生きてる感」がどんどん濃くなる。これからもこの感覚を軸にしてどんどん楽しんでいきたいです。(クライアント様の声)
スピリチュアルではない視点から自分との繋がりを深める内観プログラム