こんな気持ち、ありませんか?
内観したけど・・・
- 本当にこれであってるのかな?
- 何でうまく掘り下げられないんだろう・・・
- いつも同じところで行き詰まってしまう
- こんなに頑張ってるのに、なんで変わらないんだろう
- 他の人はもっと簡単に出来てるのかな・・・?
- これ以上内観しても意味ないんじゃないかな・・・
この記事は、効果的な内観の基本と、深い気づきを得る質問力について書いています。
内観の基本、ながれ
1悩みやモヤモヤを書き出す
気になっているモヤモヤを書き出します
日常的な内観の例
- パートナーが仕事の悩みを抱えてる。心配だけど、何もしてあげられない。支えになりたいけど、どうしたらいいのかわからない。
- 取引先に無理な依頼をされた。本当は断りたい。でも、お世話になってるから断りにくい。相手の状況に寄り添えない私って薄情かな・・・
- 悩みの聞き役になるのが辛い。今日も従業員に悩みを相談されて、正直疲れた。本当はもっと親身になってあげたい。でも、聞いているうちに私が辛くなってしまう。あの子の性格も知ってるし、感情移入してしまう。こんな時こそ、包んであげられるようなリーダーでいたいのに、情けないな・・・
ある程度書き出したら、重要な部分を抽出したり、具体的な感情も出してみましょう。
- パートナーのことが心配。何もしてあげられなくて無力感。支えになりたいもどかしさ。どうしたらいいのかわからない焦り、不安。
- 無理な依頼を断りたい。でも、お世話になってる相手に申し訳ない。断る罪悪感。どう思われるか不安。失望されるのが怖い。仕事としてどう考えるべきなのか答えが出ない。自分の気持がわからなくなる。
- 従業員の悩みを聞くのが辛い。疲れる。親身になってあげたいのに、辛くなる。感情移入し過ぎてしまう。包んであげられるようなリーダーで在れない無力感。悲しい、悔しい、罪悪感、焦り、不安、恐怖、孤独感も出てきて、どんどん辛くなってしまう。
2 感じとりながら自問自答する
書き出した心の反応に意識の焦点を合わせ、自問自答します。
基本となる質問
例えば
湧き上がる感情=心の反応に対して
●どうしてそう思うのだろう?
●どうしてそう感じるのだろう? と自問自答する
(心の返答例:私が良かれと思ってかけた言葉で、傷つけそうで怖くなる)
(心の返答例:私さえ我慢すれば、すべて丸く収まるだろうから)
悩み・モヤモヤを抱えている自分に対して
●何を求めていたんだろう?
●何が嫌だったんだろう?
●どうしたいんだろう? など、
心の重さが消化されない本質的な要因を自問自答する
(心の返答例:心に余裕がない状態で、中途半端な聞き方をしたくなかった)
(心の返答例:自分のバランスも大事にしたかった)
(心の返答例:私も大事にされたかった)
自問自答をする際は、「書き進めること」よりも「感覚を感じ取る」ことに集中します。
「ただ感じるコツ」をつかむと、直感的な質問が湧いてきます(重要)。
3気づきに至る
自問自答が無意識の領域に進むと、内側から湧き上がるような「気づき」が起きます。
- 自分の真実に触れてハッとする
- 縛りから解放されるような安堵感や、心がほぐれるような温かさが内側に広がる
- ずっと探していた答えに出会ったような感覚で感動する など
気づきによって様々な変化を実感します
- 心の滞りがなくなり、風通りがよく、軽やかになる
- 自分を責めなくなり、自分に優しくする力がつく
- 本来持っている強さや優しさ、天才性、独創性を発揮しやすくなる など
でも・・・
「やり方」だけでは変わらない
内観が難しいのは、やり方を知っていても、一般的に活用されている質問を使っても、自分の心から納得できる答えにたどり着かないことが多いという点です。
あなたも、内観ノートを開いて以下のような状況で止まってしまったことはありませんか?
- やみくもに書いている気がして、これに意味があるのか不安になる
- 掘り下げ方がわからず、自問自答が進まない
- マイナス思考になって悪い現実を引き寄せたらどうしよう…
- 過去の辛い体験を思い出して嫌になる。
- 本音・建て前・人の意見・情報が混ざり合って、自分の気持がわからなくなる
- 心の中を覗いて嫌な感情・怖い自分に触れたらどうしよう…
自分の本当の気持ちに気づくためには、自問自答を繰り返すことが大切です。その問いかけによって、心の奥にある気持ち(無意識)にたどり着き、「これだ」と実感する発見があります。
しかし、途中で頭の中がごちゃごちゃしてきて、自分への問いかけが進まなくなることがあります。
このブレーキ感、実は誰にでも起こります。これは、心が自分を守ろうとする自然な働きです。自問自答が進まない理由は、人それぞれ、その日の気分や体調によっても変わります。ここに気づけることが。内観を深める鍵。
自分ならではの
自問自答が進まない理由
ここを細やかにくみ取る
ことによって
内観効果が大きく変わります。
内観効果のコツは質問力
「何が自問自答を止めるのか」に気づくことで、自然と次の一歩が見えてきます。
考えなくても自然に出てくる自分への質問は、次のようなものです。
- 今、何を感じ、何を思っているのか
- 心は何を求めているのか など
「自然と次の一歩が見えてくる」
ことこそが
本質的な内観力=質問力です。
クライアントさんと二人三脚で内観を進める際には
1ミリ以下の自分「らしさ」を
細やかにくみ取りながら
スピリチュアルではない視点から
心と向き合っています。
以下は、内観ノートを実践しても「あともう一歩なのに・・・」と感じていた方々からお寄せいただいたお声です。
- 自分の中に点在していた大事なことが、クリアになった
- 点と点を結ぶだけでなく、奥に潜在的にある思いも引き出してもらえた
- 大事にしてきたことに深みが増した
- 形にならない想いの奥までくみ取ってもらえた
- モヤモヤしていたことの方向性、道筋が見えた
あなたならではの、繊細な心を丁寧にくみ取りながら内観を深めたい方はこちらもチェックしてみてください。
内観効果を上げるヒント
実は、内観が深まらない理由をあげると、数えきれないほどたくさんあります。
例えば
- 前向きな人は、プラス思考がはたらいてネガティブな感情から意識がそれやすい
- 行動力がある人は、行動力で抱えている問題を好転させる力を発揮して、現状の心の声を後回しにしやすい
- こだわりが強い人は、こだわりからズレる不快感によって自分を多角的に観察しにくい
- 優しい人は、他者の事情に意識を向けて自分の心の声を抑えやすい など
これらは、自分の長所でもある得意な力を使って自分を守るはたらきです。
他にも、典型的な「内観が深まらない理由」をご紹介します。
ネガティブな感情を避ける。感情が未消化なまま、プラス思考に切り替わる。
未来の願望に意識を向けて思考し、「今、何を感じ、何を思っているか」に対する寄り添いが雑になる。心の声を聞き逃し、本当の心の声にたどり着かない。
その他
内観はネガティブを丁寧に観る。
ネガティブな感情は、自分の本質、愛を心で思い出す鍵です。
荒々しい感情やクヨクヨした感情(腹立つ、嫉妬、悲しい、イジケ等々)こそ内観ポイント。
表には出さないような正直な叫びも、遠慮なく書き出して「こう感じてるな~」と把握しましょう。
いい子な仮面や、冷静で大人な仮面も、一旦横に置いてみて。案外おもしろくなってスラスラかけるかもしれません。
自分で内観してみて、まだ心の奥に何か残っている感覚があるときは、セルフの限界かもしれません。
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