誰かの前向きな言葉に触れるたびに
そんな簡単に前向きになれない!
って思ってしまう。
そのあと心の中では
「だから私ってダメなんだよなぁ」と自己嫌悪ーー
そんなクライアントAさん。
内観して感情整理がラクになった
心の扱いが180度変わって、周りからも「最近明るくなったよね?なんかしたの?」と言われるようになりました。
その理由は、
「この気持ち(ネガティブ感情)って普通のことじゃん!」と腑に落ちたから。
心の中が「自己嫌悪」から「安心」に変わった。自己嫌悪も「こうでなきゃダメだ」というプレッシャーからも、自然と解放されました。
「そんな簡単に前向きになれない!」という正直な気持ち
内観をはじめて、心の癖に気づきました。
気持ちが弱っている時や、悔しさを感じる正直な気持ちは
「落ち込んでも仕方ないし、自分が変わるしかないし」とすかさず正論で蓋されてた。
変化の鍵1 無自覚を自覚する
ポイントは、「無自覚に正論をかぶせる」という心の反応に自分で気づいた(自覚した)ってところ。反射的な癖なので、これまで気づかないまま何十年もそうしてきました。無自覚を自覚したことで「だからしんどかったんだ」と安心できました。
ところが・・・
自覚だけじゃ、自己嫌悪が終わらない理由
心の癖に気づいた安心は得たものの、心の癖がコロッと変わるわけじゃなかった。
「自分を責める必要はない」ってわかってる。
「無理をする必要ない」ってことも、わかってる。
わかってるけどスッキリしない。
「心に嘘をつかずに、重い感情を手放すってどうすればいいんだろう?」
現実的に困っているのはここでした。
自己嫌悪がラクになった理由
細かい心の機微を一緒に内観すると、深く根付いていた心理構造が見えてきました。
子どもの頃のエピソード
母親が厳しく、感情に寄り添ってもらえないことが多かった。いつしか、「本音を言っても無駄。傷つくくらいなら黙っておこう」と諦めをつけていた。
母親の個性が強く感情の波が激しいこともあり、怖いながらにお母さんを心配してた。「助けてあげたい」とすら思っていた。
自己嫌悪の土台にあったもの

昔の苦しさを教訓にしたおかげで、今は割と穏やかだと思ってる。でも、どんなに環境や人間関係が良くなっても、どうしても「自分には居場所がない」って感覚が抜けなくて、常に迷惑かけないように気を使ってた。人に不快感を与えないように。人と違う感情を示さないように自分を律しておかないといけない気がしてた。
人に見せる姿と、心の中の感覚にギャップがあったAさん。表向きは元気で明るくて人当たりいいけど、心の中は
- いつ居場所を失うかわからない不安
- 今ここにいていいかも不安でビクビクしてる
- 何となく嫌な感じは気づいてるけど、その正体を見るのは怖かった。
まさかまさか、この感覚がこんなにラクになるとは想像してなかった(驚)「心の声を聞く」とか、「ありのままでイイ」とか、やっと腑に落ちました(涙)
一見すると、最初に悩んでいたことと直接関係ないところに着地する。
内観ではよくあることです。
でも、ご本人の中では全ての点が繋がるような一致感があります。
変化の鍵2 正解以上の納得感
どんな正解よりも、この温かい一致感と納得が自分を変えてくれます。
あなたの中にも
モヤモヤの消化不良感、ありますか?
- 頭では整理できているのに、感情が解放されない。
- 無自覚な心の癖があると気づいたけど、どう扱えばいいのかわからない。
- 長年続く“居場所のなさ”や“気を使いすぎる感覚”をどう変えたらいいのか見えなくなってしまう。